クリエイティブな受験生を支援するハイレベル総合型選抜専門塾《Alternative Academy®︎》の代表・河合雄介が主筆のこのBlogでは、AO入試(現・総合型選抜)の受験生やその保護者、高校の先生、大学の教員、企業の採用担当者の方々からいただいた質問に、私見も含めながらお答えしていきます。
※質問募集は公式LINEでもお受けしております。
※全ての質問に回答できるわけではございません、ご了承ください。
【Q&A】#56-60に続き、AO入試(総合型選抜)の受験を審査する側である「大学教員・職員」の方々からいただいた質問に回答します。
目次
Q61|総合型選抜で、大学が本当に評価しているのはなんだと思いますか?
総合型選抜で「優秀だと思われる」受験生の多くは、「完成度の高い成果物そのもの」ではなく、「問いを立て、試行錯誤し、必要に応じて問いを更新していく思考の過程」が評価されているのだと理解しています。
これらを総称して「自主的な研究力・探究力」と呼ぶことができます。
単なる「問題解決力」ではなく、問いを設定できる「問題発見力」の方が、総合型選抜では評価しやすいからです。
文部科学省も、総合型選抜を「学力検査だけでは捉えきれない能力・意欲・適性を多面的に評価する制度」と位置づけています。これは、結果よりも過程を重視するという思想を前提にした制度設計だと受け取ることができます。
https://www.mext.go.jp/content/20240426-mxt_daigakuc01-000035712_2.pdf
Alternative Academy®︎では、探究活動を「整った(完成された)アウトプット」に仕上げることではなく、「なぜその問いに至ったのか」、「どこで行き詰まり、何を修正したのか」、「現時点で何が未解決なのか」を自分の言葉で説明できる状態にすることを重視しています。
それは、大学での学習・研究の始まり方と本質的に同じだと考えているからです。
Q62|「志望理由書」を、大学教員の立場だとしたらどう位置づけますか?
志望理由書は、「自分は何ができるか」を示す「自己アピールだけ」の書類ではなく、「どのような問いを持って大学に入ろうとしているか」を共有する文書だと考えています。
大学での学びは、入学時点で完成している必要はありません。
むしろ、未整理な関心や違和感を、学問としてどう育てていくかが重要になります。
そのためAlternative Academy®︎では、志望理由書を「将来像の宣言」、「成果のアピール」としてではなく、「大学との共同作業の起点」として位置づけています。
大学0年生になったつもりでインプットとアウトプットをすること、をカリキュラム全体の目標としております。大学1年生で基礎を始めるのではなく、大学入学と同時にスタートダッシュが切れる状態の思考力や表現力を最低限身につけてもらいます。学費が高騰しつつある日本で、少なくとも4年間学ぶ以上、吸収率や還元率を高めておくことが、その後のキャリア選択でも効果が期待できるからです。
Alternative Academy®︎では、「今できること」よりも、「まだできていないが、学びたいこと」を正確に言語化することを初期の目標とし、一人一人の思考や特異性を考慮しながら、徐々に成熟させていくようなサポートを心がけています。
Q63|面接対策で「鍛えている」のは話し方ですか? 思考力ですか?
重視しているのは、明確に思考力です。
話し方を先に鍛えると、流暢性バイアスが働いていることに、本人が気付きにくくなってしまうことを懸念しているからです。
大学の先生方に「志望理由」をお伝えすることは、極端な例ですが、好きな人への告白のようなものです。もし、告白される立場で、「話し方や伝え方の上手い告白」を受けたとき、どう思うでしょうか。
企業の企画プレゼンなどであれば、その伝達力からの魅力もプラスになると思いますが、あまりにも「ウマいこと」ばかり話されると「場慣れ」している感じがよぎったり、逆に違和感を覚えたりすることもあります。
大いに緊張していてもいいですし、言い間違いや言い直しがあったって大きな減点対象では無いはずです。「自分の言葉で語る」、この能力が主に問われている以上、その能力を最大化するためには、表面的な表現方法は一番最後に鍛えれば良いのです。
総合型選抜の面接は、一方的なプレゼンではなく、ほとんどが対話を伴う形式です。
「面接官からの質問を想定し、問答に対する受け答えを事前準備すること」(=想定問答)を覚えたり、その言い方の上手さを測る場ではありません。数十分しか無い対話の中で、受験生の思考がどう動くかを見るための機会だと捉えています。
そのため、Alternative Academy®︎の面接講座(ロジカルコミュニケーションの強化講座)では、模範解答を覚えさせることは一切させません。問いの切り口や語彙が少し変わったときに、即座に調整し、考えや選んだ言葉を整理し直せるか、前提を問い返せるかといった態度そのものを確認・指摘し「本人に気づかせて」います。
これは、大学のゼミや研究指導で求められる姿勢と同じであり、すでに高校時代から連続していく知的なコミュニケーション能力(=本当のコミュ力)だと考えています。
Q64|総合型選抜の受験生で、入学後に豹変する「要注意」な学生はどんな子ですか?
合格すること自体をゴールとして捉えてしまう学生は、大学に入ってから(そして研究や就活でも)苦労しやすい傾向があります。つまり、大学にとってのメリット(就職率や研究成果)が期待しにくい可能性を秘めている子です。
大学での学修は、「正解を当てること、用意された課題をこなすこと」よりも、「問いを更新し続けること」や「自分の理解の不十分さと向き合うこと」が求められます。このシミュレーションを総合型選抜(や学校推薦型選抜)の書類と面接試験を通して「はかる」必要があります。
現場にいる大学の先生方にとっては、この「はかる」指標が抽象的だったり、属人的だったりすることで、悩ませている要因でもあると聞きます。Alternative Academy®︎では、「はかりやすい」質問や「適性を見極める」課題のヒントなどもご紹介しています。
当然ですが、Alternative Academy®︎の理念としては、出願準備の段階から「問い続けること」、「考え直すこと」を前提とした対話をたくさん行い、大学での「学び方そのもの」を予習する意識を持ってもらうようにしています。入学後に、大学教授からの「評判がいい、評価が高い」受講生を多く輩出していることも、当アカデミーの自慢です。
Q65|就職率が高い時代に、大学教育の価値をどう考えていますか?
就職率の高さそのものを、大学教育の成果として単純に評価することには慎重になった方がいいですよね。そもそも、大学の競争力や順位の本質は、研究力や学術による社会貢献だと考えています。
重要なのは、どこに就職したかではなく、大学での学びをどのように振り返り、語れるところに出会えるか。そして、大学卒業後の進路に、直接的でなくとも、どのように研究経験を役立てるかです。
大学での学修を通して、自分の関心や思考の変化を言語化できる学生ほど、社会に出た後も学び続ける力を持ちます。(その分、保守的な企業では、出る杭打たれる方が少なくありません)
Alternative Academy®︎では、受験はそのための通過点と捉え、大学教育(学術的意義)と社会還元(社会的意義)を切り離さずに考える姿勢を大切にしています。
産学連携や就職支援も、単なる大学のマーケティング施策として捉えているようでは、持続的な価値提供が難しくなる可能性があります。
社会実装を見据え、大学・学部・研究室独自の活動として、相手企業を慎重に選べる(選ばせる)ことが「就職率が高い時代に、大学教育の価値」だと思います。
選択肢がたくさんある以上、情報の取捨選択方法や意思決定の過程をきちんと教えることが、これからの大学の「教養科目・基礎科目」では必要ですね。
次回は、Q66-70にお答えします!
Alternative Academy®︎
代表・河合雄介
この記事を読んでくださった受験生・保護者・関係者の皆様にとって、
受験本番までの時間が最も長く残っている日は、今日です。
「総合型選抜、何から手をつけていいかわからない…」
「書類の添削ってどこの塾も同じですか?」
「学校の先生との面接練習だけで合格できますか?」
様々なお悩みや心配事があるはずです。
まずは一度、Alternative Academy®︎の無料カウンセリングを受けていただき、最適な準備をご検討いただければと思います。皆様の決断を先導&後押しできる準備を整え、サポートでお待ちしています!
受講相談・無料カウンセリングはこちら
>> https://altrntv-acad.com/contact/
