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TIPS 総合型選抜の考え方や書類作成のヒント

慶應義塾大学SFC(環境情報学部・総合政策学部)AO入試早稲田大学各学部、筑波大学AC入試の二次試験、東京科学大学(環境・社会理工学院)の口頭試問などでは、その知名度以上に「知性・知識・知恵」がハイレベルな基準で求められています。

それ故に、従来型の「一問一答」形式の面接練習や、「想定問答集」をノートにびっしりと書き込み暗記するやり方では、受験生の思考力は高まらず、面接本番で大学の教員には見抜かれる傾向が高まっています。

今回は、総合型選抜でも難関校といわれる大学の受験する方に向けた、【基礎的】な心構えや考え方、日々の学習(トレーニング)方法についてご紹介いたします。

本記事の著者・監修である、ハイレベル総合型選抜専門塾『Alternative Academy®︎』の代表・河合雄介は、当アカデミーを創業するまでの10年間、業界最大手の予備校や、最老舗のAO入試専門個別塾で、計1000名以上の面接対策と分析をじっくりと行ってきた”Top of Top”の実績を”複数”持つ希少な予備校講師です。

質の高い分析と10年以上の量を掛け合わせた知見が積み重なることで、模擬面接や面接の練習の時点で、「不合格になりそうな予感」を察知し、的確に課題を修正できる技能を持っています。この証左として、合否結果や質問内容を高確率で的中させてきました。
この記事は、単なる直感だけの話や宣伝目的の煽り文句ではなく10年分の知見に裏付けられた「面接に挑む受験生の書類と面接傾向の分析」と、その合否結果から推察できる相関をお伝えいたします。


なお、下記リンクからも閲覧できる『偏差値だけに頼らない中高一貫校選び2026(AERA MOOK)』にも掲載された、慶應義塾大学SFCの元・総合政策学部長 河添健 先生との対談でも、本記事に関するヒントや答え合わせが多数挙がりました。合わせてご一読ください。
>> https://dot.asahi.com/ad/25080701/

AERA MOOKを紹介するAlternative Academy®︎代表の河合雄介 Alternative Academy
電子音楽の機材やデザイン系の書籍も、Alternative Academy®︎では教材となる

当然、「志望理由書」「出願書類」から、面接の質問は多発する

大学や学部、受験方式によっては、「書類の内容に関して全く質問されなかった」というケースもありますが、基本的には「提出した書類に関して、何かしら質問される」ことは誰にでも想像ができます。

塾や予備校に通わず、学校での対策や受験生の独学で想定すること自体は難しくありません。
肝心なことは、「その聞かれ方とこたえ方」です。

例えば、「志望理由を教えてください」とシンプルに聞かれることもありますが、「これまで、どんなことを頑張ってきて、これからどんな活動に力を入れたいのですか?」も志望理由に対する回答と基本的には同じなのです。


「志望理由」を伝える時は、時制を意識しよう

志望理由は、時制で言えば現在形です。
学びたいことがあり大学へ行きたい現在の志望があり、
その学びたいと思った理由や動機は過去形や未来形になりやすい。

I hope to study (   ) for (   ) in this univ./college, because・・・ のシンプルな構造ですね。

・過去の経験やきっかけがあり、動機に変わった過去形。
・近い未来(大学一年生の4月)以降、どんな勉強をしたいのかを話す未来形

この間をつなぐ「志望理由」を説明するのに、過去形と未来形の接点をどう捉え、シームレスな過程を主張できるかが、重要なのです。

しかし、「大学入学後や卒業後の目標も含めて、なんでうちの大学を希望したか教えてください」のような聞かれ方の場合もあります。

このとき、一問一答形式での回答丸暗記型受験生は、一瞬、戸惑うことになります。
練習してきた「質問=言語情報」とキーワードが異なるため、若干の言葉の整理や確認作業が必要になるからです。
その場で思考/試行しながら答える姿勢は、面接試験の本質ですので悪くはありません。
ただ、多くの回答暗記型受験生が言葉に詰まったり、間が開き過ぎたりしてしまいます。
結果、「言いたいことをうまく伝えられなかった」と後悔する受験生が多いのです。

後悔=後で悔やんでも、遅いのです。
次の試験への学びにしかなりません。

志望理由を話せるチャンスは複数ある。「聞かれ方」で惑わされないような「inputのトレーニング」は必要です。
志望理由を話せるチャンスは複数ある。「聞かれ方」で惑わされないような「inputのトレーニング」は必要です。

聴覚思考や視覚思考を取り入れてみるのも効果あり

Alternative Academy®︎の河合がアドバイスしているのは、「重要なキーワードへの記憶連想回路」をつくることです。これに効果的な方法は、過去・現在・未来をつなぐ図解化です。
この図解をもとに、「聴覚思考→視覚思考」の方法を取り入れ、「文字言語ではなく音声言語」でのinput「脳内イメージの実況・解説」をするoutputができるようになる可能性が高まります。(*向き・不向きはあります)

*参考)https://junior.litalico.jp/column/article/087/

この習慣やヒントを少しでも身につけたことで、多くの受験生が面接で主体的な話を展開できるようになり、合格につながっています。


「想定外の質問」にどう向き合い、こたえるか

一次試験で志望理由書自己推薦書任意提出資料*を提出しますので、これらの書類に対して気になること(疑問点、違和感)があれば、二次試験の面接でも「質問」されやすくなります。

*慶應SFCなどで許可されている、様々な活動や能力を示す根拠となる資料。
SFCの場合、A4サイズのPDF(10MB以内)であれば、何ページでも提出できる。また、動画ファイル(10MB以内)も提出が可能。
(参照: https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-sfc/ )
*筑波大学AC入試の場合は、枚数も体裁も自由な自己推薦書に該当(*論文形式の資料レベルが必要)
(参照: https://ac.tsukuba.ac.jp/guidebooks/)

大学によっては、あらかじめ決められた質問項目がほとんど、という学校も実はあります。
しかし、そのような「想定質問の回答」は、予備校や高校での「事前準備・対策」がいくらでもできてしまいますので、大学側もその「対策」を危惧して、「想定外」の質問をすることで「対策の対策」をしているのです。

さらに、その意外な質問やキーワードから、自分の関心分野や志望理由につながるような話を、主体的に展開できるか。この能力も、求められていることが、『2050年代の入試問題』(第5章など)でも示唆されています。

Alternative Academy®︎では、この想定外の質問まで対策することを重視しています。
我々は常に、二手先を見ているのです。

ややこしいですが、「(予備校の)対策の(大学側の)対策を、(オルタカでは)対策」していることになります。数年後には、その「対策の対策を、対策」を対策した大学、に対する対策が必要になるかもしれません。なんだか、チョコレートプラネットさんの「逆逆逆逆逆逆ドッキリ」みたいですね。

つまり、ハイレベルな大学の面接試験は、想定できそうな「面接」ではないのです。
知的で、上質で、創造的な雑談を伴う、未来の在校生との面談なのです。

Alternative Academy®︎の面接講座で言語化トレーニング
面接ではなく、上質な雑談だと理解してからが本当のスタート

この思考法指導にたどり着いたのは、
Alternative Academy®︎代表・河合が、予備校講師を始めて3年目の夏のことです。
このとき既に「想定内の面接対策だけでは不合格になる」ことを把握し、策を常に考え続けてきました。
その後7年以上、書類・面接対策と各受験生の思考パターンを分析し、実際の合否結果との相関関係を探ったことで、いくつかの傾向がわかってきたのです。
これらを網羅する講座として、「面接・プレゼン・口頭試問対策に必要な論理的思考力と言語化トレーニング」ができる【Alternative Academy®︎ C class】を2025年秋に新規リリースしました。

大手塾のクオリティを、約半額で受講できる言語化トレーニングに特化した講座

Alternative Academy®︎では、「書類は面接の準備そのものである」と受講生にお伝えしております。

特に、慶應SFCの夏秋AOでは、二次の面接試験(25分間)でも、倍率が2倍前後になっていることが毎年確認できます。先述の『2050年の大学入試問題』を読めば、大学側が「事前準備」された書類や一問一答を見抜いていることがよくわかります。この事実も踏まえ、最新の傾向を共有する講座です。


一次試験を通過して一安心している場合ではない

例えば、慶應SFCの場合、「3人の教員を約30分も受験生1人で独占し、自分の構想や意欲を伝える機会」と捉えることができます。せっかく手にしたチャンスを、どのように「自分が主役の時間」にできるか。一次の書類審査合格発表後、たった10日間程度の準備で、この思考方法や時間のマネジメントを身につけることは容易ではありません

面接官の先生方からの質問に答えるだけの受動的な態度ではなく、能動的・主体的な姿勢が必要なのです。ここで、書類準備段階の「姿勢や意欲」まで見抜かれてしまう受験生がたくさんいます。


こんな受験態度や思考は、AO受験に向いていない

受け身の姿勢の受験生に多い「日頃の傾向」として、以下の3点が挙げられます。
①「志望理由書作成で、答えを求めたがる」
②「自分で過程を考える習慣が少ない」
③「自身や社会の現在地を把握していない」


順に解説していきましょう。

①「志望理由書作成で、答えを求めたがる」

問題を解決したがる志望理由書や研究内容になりやすい傾向もあります。
理想の社会を実現すること=志望理由だと思い込んでいる受験生がこのタイプに多数該当
数学で「解」が合っているだけでは、本質的な思考力は評価できません。
大事なことは、どんな「途中式」を繋げてきたかなのです。
プロセス思考を重視する慶應SFCなどでも、上記の傾向の受験生は多いのです。
回答の態度や思考プロセスの共有が、合否の差に影響している理由がよくわかります。


②「自分で過程を考える習慣が少ない」

①の傾向があるということは、途中式に価値を見出せていないということです。
途中式には解答者によって差が出ます。
結果が正解だったとしても、複数の途中式が存在します。
たった一つの「公式」に当てはめるだけの思考力では、大学での研究はできません。

  • 新しい解法があるかもしれない
  • 既存の公式にも盲点があるんじゃないか
  • 他の変数に着目できる可能性はないか

これらの気づきを得るチャンスが、途中式の思考過程には発生します。
しかし、多くの学校や予備校の講師が「答えの提示」をしてしまう書類対策を講じている現状があります。
書類通過はできたとしても、面接で「バレる」可能性が極めて高くなるのは、途中式をスキップ(良く言えば、クリエイティブジャンプとも言う)してしまう人です。


③「自身や社会の現在地を把握しようとしていない」

②の途中式を計算できないのに、①の本質的な答えは出しにくいですよね。
では、どうしたら②を考えられるようになるのか。
自分にとっての「変数と定数」を把握することです。

ところで、ここまで来ると、「理系的な考え方で自分は苦手だな…」という方もいらっしゃると思います。
数学の計算が苦手でも、理論的に考えるということは、理系的に考えることが必要なのです。
この記事では割愛しますが、「文系と理系」の本質的な意味を、改めて考え直してみてください。
ハイレベルな大学の総合型選抜では、「文理両方の思考や表現」が求められています。

簡易的な説明ですが、
変数は、変えられる数、自力で変えやすいものです。
定数は、定められた数、自力では変えにくいものです。

例えば、社会や法律はそう簡単には変えられません。そのため、定数として考えられます。
しかし、この定数を変えたがる総合型選抜の受験生があまりにも多いのです。
その野心や志の高さは、個人的には評価したい部分でもありますが、志望理由書や面接で求められていることは、「変えにくい”定数”を変えるためには、どんな”変数”に着目して研究するのか」です。

書類出願の段階で「定数を変える前提」の場合、面接での質疑応答や議論が難航する傾向がよくあります。自身や社会の現在地=定数を把握することで、これから何をする必要があるのか、どんな学習や成長、活動をするのか=変数を考えることを意識してみましょう。

書類を出した後でこの記事を読んでいる方も多いと思いますが、面接までに「言語化やロジカルシンキングのトレーニングと習慣付け」をすることで間に合うことが多々あります。


【面接・プレゼン・口頭試問】に特化した講座『面接言語化トレーニング』

映像講座のメニューや個別サポート、LINEでのボイスチャット指導など、まさしく「言語化のジム」がコンセプト
映像講座のメニューや個別サポート、LINEでのボイスチャット指導など、まさしく「言語化のジム」がコンセプト

【ハイレベルな総合型選抜入試の実績及び受講生輩出の一例】
慶應SFC AO入試「面接予想問題」適中率85.3%(10年分総計)
慶應SFC環境情報学部筑波大学AC入試のダブル合格を複数名輩出
慶應SFC:優秀合格者(奨学金対象者)を予備校講師で唯一輩出
慶應SFC:卒業プロジェクト優秀賞やオールS評価、卒業論文金賞受賞者も輩出
慶應SFC:AO入試よりも倍率の高い人気研究会に一年生から元・受講生が所属
東京科学大学 環境・社会理工学院:口頭試問試験、直近5年間の合格率100%
早稲田大学人間科学部eスクール:女性社会人受験生の直近5年間の合格率100%

二次試験の準備は、一次試験の合否が判明しててからでは手遅れになってしまうことがあります。
これまで述べたように「途中過程を伝える思考法」は、習慣化して初めて、自在に口頭で操ることができるようになります。

余計なことを考えて自滅することは避けたいですよね。単純化思考もトレーニングで鍛えられます。
日本語を母語とする受験生でも、日本語が苦手なことがあります。日本の大学に求められる、高度な日本語力を鍛えましょう。
「他大学じゃなぜダメなのか」は難問の一つですが、受験そのものの考え方が大事なのです

『面接言語化トレーニング』は、まず模擬面接形式で、受験生の現在地(普段の思考力と口頭言語表現力)を把握します。

受験生の思考タイプや性格、志望理由や自己アピールできる内容を総合的に判断し、最適なトレーニング方法を、好きな時に、LINEでのやり取りを通じて確認できる体制です。

基本情報のインプットには、独自の映像講座プラットフォーム『AlternaTV』を用意。

面接対策に限らず、アイデアを広げるヒントや思考法などを10分前後の映像を用いて、隙間時間に学ぶことができます。
また、面接シミュレーション動画の配信も予定しており、「ちょっとクセの強い面接官だったら」を想定した、15分ほどの実践メニューを体感できます。この回答を、録音orボイスチャットでLINEヘ共有いただき、適宜フィードバックを行うことも可能です。

さらに、業界最大手の早稲田塾や、AO専門の個別塾としては最老舗となる洋々でも長年好評の『自由記述・任意提出資料作成講座』を唯一提供してきた講師・河合雄介が、より詳しく解説した図解や視覚化のヒントも視聴可能です。

教材である独自のワークシートは、上記予備校での講師研修資料としても活用された実績があります。
つまり、「総合型選抜の専門講師が学んできた教材」を、受講生の皆様もご利用いただけるのです。

受講前の無料相談・LINEでの質疑応答も行っております。
詳しくは、リンク先Webサイトをご覧ください。
>> https://www.alternativeacademy.jp/class/communication


理論武装は、メンタルを安定させる自信にもなる

総合型選抜受験での面接の相手は、大学の教員*・研究者です。
(*主に、教授・准教授・専任講師の先生方)

わずか数十分の試験時間でも、普段の姿勢や思考態度が見抜かれてしまうことがあります。
特に、感情的(感傷的)になってしまい、泣く・怒る・歯向かう・否定する・自信をなくす…など、理性で抑えきれずに感情が顕在化(爆発)してしまい、不合格になってしまう方も少なくありません。

とある大学では、ラグビー部志望の100kgを超える頑丈ボディの受験生が、大泣きしながら面接の部屋を出てきたという話もあります。

悔しい気持ちには、こちらとしても寄り添い慰めたくはなりますが、先述の通り、「後悔」しても遅いのです。

できる準備は早いに越したことはありません。
合否に関わらず、ほとんどの受験経験者が口を揃えて受験期を振り返ります。

「もっと早くに始めればよかった」

この記事を読んでくださった受験生・保護者・教員の皆様にとって、受験本番までの時間が最も長くある日は、今日です。

「何から手をつけていいかわからない…」
「書類の結果が出てからでも間に合いますよね?」
「学校の先生との面接練習だけでいけますか?」

様々なお悩みや心配事があるはずです。
まずは一度、Alternative Academy®︎の無料カウンセリングを受けていただき、最適な準備をご検討いただければと思います。皆様の決断を先導&後押しできる準備を整え、サポートでお待ちしています!

受講相談・無料カウンセリングはこちら
>> https://altrntv-acad.com/contact/

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