クリエイティブな受験生を支援するハイレベル総合型選抜専門塾《Alternative Academy®︎》の代表・河合雄介が主筆のこのBlogでは、AO入試(現・総合型選抜)の受験生やその保護者、高校の先生、大学の教員、企業の採用担当者の方々からいただいた質問に、私見も含めながらお答えしていきます。
※質問募集は公式LINEでもお受けしております。
※全ての質問に回答できるわけではございません、ご了承ください。
【Q&A】#21-25に続き、今回もAO入試受験を検討中のご子息・ご息女を持つ保護者の方々からの質問です。
目次
Q26|子どもの受験に、親が「手を出しすぎる」と逆効果になる場面ってありますか?
「手を出す」が暴力の手ではないという希望と、
「手よりも口が出る親御さんが多い」という前提でお答えします。
まず、「手を出す」が、「書類作成を手伝う」物理的な支援になってしまいますと、「一人で完成させる」ための思考機会やタイムマネジメントの能力が奪われ、身につきにくくなります。
いわゆる「仕事のデキない」、「仕事の遅い」人材になってしまう長期的なリスクです。
短期的なリスクとしては、「一次試験の志望理由書と二次試験の小論文や面接で”言語化力の差”が露呈される可能性も高まります。
つまり、厳しく言えば、親が「手を出す」と、「最終面接試験での不合格」と「将来、仕事の遅いビジネスパーソン」をダブルで発生させる可能性が高くなりますので、よほどのことがない限り「手は出さない方がいい」です。
ここで言う「よほどのこと」の例は、
「出願直前に交通事故で両手骨折した」
「締切ギリギリでどうしても写真の選定や調整が間に合わない」
などの場合です。
手を出したい状況になったら、せめて「口を出す」ことに切り替えてください。
では、「口を出す」ならどこまでOKなのか。
ご子息・ご息女の「補助輪のような存在」として、探究やリサーチ開始の初期など「動き始めのみ伴走して助言する」のであれば、これは必要なサポートと言えます。しかし、さすがにもう17〜18歳の高校生が受験をするわけです。その初動すらも「遠くから見守る程度の応援の声かけ」、もしくは、「答えギリギリのヒントで引っ張るような問いかけ」なら有効です。
これにより、「小論文や面接で、”一人で勝負”」できる自信も耐性/体制もつきます。
子離れ(=最適な距離をキープ)した上で、「良き理解者&年齢の異なる身近な他者」として対話できるのでしたら「口を出し」てもよいでしょう。
ご両親やごきょうだいの皆様も「言葉にする=言語化」するトレーニングは本来必要です。
受験生本人の「口に出す」機会を増やすためには、周囲の環境づくりは重要な投資ともいえます。
ただし、ネット上の情報や、未受験者の噂や憶測だけで対話・議論はしないようにしましょう。
年齢=人生経験に基づく上下関係を持ち出してはなりません。常にフラットに対話をしましょう。
親子やきょうだい、先輩・後輩、教員・生徒などのあらゆる上下関係は、総合型選抜において有益性がほとんどありません。数十歳しか離れていないのですから「同世代」と思えることが、現代では必要なのです。もちろん、互いにリスペクトはした上で、です。
父も祖父も兄も慶應だから、この子も慶應に…
そんなご家庭が未だにいらっしゃいますが、はっきり申し上げると、大学にも受験生にも迷惑な思想です。あらゆる「二世」にとって「研究テーマ」以外の余計な悩みを抱えさせると、負担(と不満と不安)が大きくなります。
「親のブランド信仰」や「親の勝手な世間体の意識」ほど、総合型選抜で厄介な欠点はありません。
親と子は、最も身近な他人であるということを理解した上で、話のできる存在になれるか。
令和の受験は、親にとって「マインドの試練」でもあるのです。
Q27|面接やプレゼン練習に、家庭でできることはありますか?
ちょっと恥ずかしいと思うかもしれませんが、幼少期からの「記者会見やインタビューごっこ」は有効です。真剣に、「本気」でやってくださいね。
ニヤニヤせずに、親やきょうだいがインタビュアー(やジャーナリスト)になりきって、受験生に対してガンガン質問をしてください。
謝罪/釈明会見のような鋭い&厳しい質問なら、面接での批評&反論対策にも繋がります。怒りの感情をぶつけるのではありません。「これって、実際どういうことなんですか?」と問い続けるのです。
ストレス負荷のかかる状況を一時的に作り、感情のコントロール方法も鍛えていくのです。
とはいえ、ご家庭で行うと「やっぱり恥ずかしい…」などの理由で難しいことは多々ありますので、Alternative Academy®︎の模擬面接講座をご利用いただくことをオススメしております。

Q28|探究テーマを親が一緒に考えてもいいんでしょうか?
Q26の回答とも重なりますが、「親が一緒に」の場合、「親の知性や特性、職能や特徴」次第と「一緒の頻度や距離」次第です。
例えば、映画『国宝』でも描かれるような「使命感」ではないとしても、
「親と同じ道を歩みたい受験生」の場合。
親である以前に専門家・有識者としての意見や客観視が当然しやすくなりますので、アドバイザーとしてこれに勝る存在はありません。
ここで注意して欲しいことは、「親の一個人としての感覚や経験(n=1)」ではなく、「その業界・業種の一般的な視点」もセットでアドバイスをすることです。
親に限りませんが、総合型選抜塾の講師、特に学生講師の場合、自身の経験(n=1)を「最高の実例」だと思ってアドバイスをしてしまう方々があまりにも多いのです。
自身の経験や努力、試行錯誤の過程に自信を持っていることは素晴らしいと思いますが、親子ですら他人同士ですので、全く同じようなプロセス(途中式)が該当するとは言えません。
似てるところは大いに参考にしていただいて構いませんが、「見本や手本と何が違うのか」を理解・把握した上で、その特徴を肯定するように「探究テーマを一緒に考える」のであれば、是非実践していただく価値はあるでしょう。
当たり前ですが、「親がきょうせい(強制・矯正・強勢)」することは、何が何でもNGです。
「親ブロック」も可能性の芽を詰む行為ですので、
必ず、ご子息・ご息女の意見や主張に耳を傾け、目を見て、心を寄せましょう。
子どもは親を選べませんが、
進学先や探究テーマ、自分の夢や目標は「なんでも」選べる権利があるのです。
Q29|AO入試は「経済的に負担が増える」と聞きますが、実際どうですか?
従来の参考書や教材、塾の映像講座、集団授業とは異なる「学び方」になりますので、もちろん割高になる傾向はございます。一方で、割安になる場合もございますので、両者を解説します。
割高になる場合:
まず、当アカデミー(Alternative Academy®︎)は、総額で見れば、30〜45万円前後(1〜2校の対策の場合)で収まることを目指しており、総合型選抜受験にかかる費用の適正価格だと捉えております。
これは価格相場と比べると、やや高い(が内容は満足)、やや安いという両方の意見が存在します。
本来であれば、高校入学以降、30ヶ月ほどで完成する「思考や表現力」を、たった2〜6ヶ月、1年程度で追い上げるわけですので、一般的な学習塾にかかる月額対比で見れば高額にはなりやすいのです。
実質的には、仮に総額30〜45万円を30ヶ月(2年半)で割ると、月1万〜1.5万円ほどの教育費のイメージですので、昨今の一般的な学習塾の月謝程度か、お安く感じる場合もございます。
「今まで対策していなかったツケが回ってきた」とお考えいただけると、サポートの価値をご理解しやすいかと思います。長期的な探求が必要な理由は、慶應SFC公式の「AO受験生向けの通達」(*後日、動画切り抜きを公開)にもありますが、「継時的な取り組み」が求められています。
時間を巻き戻すことはできませんが、
数十ヶ月分相当の知識や視点、語彙を経済的な負担と引き換えに収集することはできます。
「経済的な負担」ではなく、「取り戻せない探究的な学習時間への投資」と捉えていただくとよいでしょう。
割安になる場合
これは、いわゆる受験対策塾に通わなくても「自発的に思考・行動・表現」ができる方が、Alternative Academy®︎のYouTubeや映像講座をヒントと捉えて通塾やサポートを受けずに受験できた場合などです。
最安の場合、0円。
総額1万円台での合格もありえます。
過去の合格者と総額の集計をしてみると、総額10万円前後での合格事例も少数ですがございます。
(PCや通信費、個人購入の書籍などは別途)
従来、総合型選抜に必要な「情報の格差」は、地域格差か経済格差によって発生していました。
インターネットでいつでも、どこでも、誰でも接続できる時代ですので、質の高い情報を取捨選択できれば、総額は割安になりやすいと言えます。そこにかかる時間は増加しますが、探究や研究とは、本来一朝一夕で完成も完了もしません。
中学や高校に進学してから、早い段階で進路の可能性を検討し、キャリアプランを練って、迷って、悩んでみることで、時間の費用対効果を最大にするこはできます。
AO入試(総合型選抜)は、「お金以上に時間に価値がある(=時間がかかる)」と気づかせてくれる入試でもありますね。
「最短1週間」、「逆転合格」、「合格保証」などの根拠のない文字に釣られないように、注意して慎重に塾はお選びください。
高校3年間、何も頑張れなかった人が、
大学4年間で何かを頑張ることができる根拠は、ほとんどないのです。
勉強以外の、部活でも課外活動でもなんでもいいので継続しましょう。
継続は力なり、時は金なり。
継続時間を、そのままお金=価値に変えやすい時代なのです。
Q30|合格後の「大学での伸び方」に違いはありますか?
「違い」を「総合型選抜」と「一般選抜」の「受験→合格→入学後の違い」としたときに、前者の入試形態は大学によって二極化している(していく)傾向はあります。
また、総合型選抜といってもいわゆる「慶應SFC型」や「東北大学型」など各学校・学部によって多種多様です。いずれの場合も「入学前の基礎学力」と「入学後の研究計画実行力」によっても「伸び方」に違いはあります。入試形態だけで大きな分類をすることは偏見や誤解を助長することになりますので、当アカデミーとしてはそのような情報も含め慎重にお伝えする姿勢を重要視しています。
合格者の中でも基礎学力(主要5科目のみならず、創造的な探究姿勢も含む)があり、入学先大学・学部のアドミッションポリシーをきちんと理解・把握した上で入学し、研究目標や学習意欲も継続できる方の場合は、4年間の成長は大きく期待できます。
大学によっては、AO入試での優秀な学生獲得の成功であることが、入学者数増加の事実・傾向に顕れています。
慶應SFCはAO入試での入学定員数をコロナ禍前後で2学部計100名増員(各学部200名→250名)しましたし、東北大学では、AO入試(総合型選抜)の比率を段階的に増加させ、2050年には全ての入試を総合型選抜に移行する意思・意図を公言しています。
なぜ東北大は一般入試を廃止するのか|東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/909765?display=b
その根拠として、入学後の学業成績の経過観察が研究され、「アドミッションポリシーを体現できる学生=大学が優秀だと定義できる学生=AO合格者(に多い)」ことが示されています。
『追跡調査に基づく東北大学A O入試の評価』(倉元 直樹ほか, 2011)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dncjournal/21/0/21_39/_pdf/-char/ja『「AO入試」の再評価慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を事例に』(中室 牧子ほか, 2014)
https://gakkai.sfc.keio.ac.jp/journal/.assets/SFCJ14-1-09.pdf
主体性・主導性(リーダーシップ)の向上など、広くビジネススキルにも通じる非認知能力の成長が、AO入試合格者には期待できるのです。故に、その期待ができる受験生なのかが、総合型選抜における面接での人物像評価の本質です。
しかし、Alternative Academy®︎創業の理念にもある私の憂いとして、「学力不足で志望校に見合わない受験生の本質的ではない大学入学」が存在していることにも触れなければなりません。
これが二極化の反対側、「大学で伸びない=期待はずれ」学生の増加です。
大学院進学の視点もなく、安易な選択基準で就職活動をしていく学生を量産している課題とも繋がります。日本の新卒対象・就職活動では売り手市場のため、「自分は有能だ」という過剰な自己肯定感すら漂っている気配も感じます。自信があることは大事なことですが、その自身に見合うスキルや知性・知能があるのか。そこが今後の日本社会の課題だと捉えています。
月給や報酬は上がっても、それに見合うクオリティの担保ができないビジネスパーソンも散見されます。この辺りはAIに代替されていく人材の可能性が高く、2030年代以降の働き方や生き方を見据えると、「AO入試の本質を理解した上で、志望校に見合う状態での合格」が最も理想的なのです。
付け焼き刃の最短合格マニュアルや学力不要を謳う過剰広告に騙されず、高校入学以降、あるいは以前からの「学習姿勢・意欲」を継続できる「対象」を見つけることが、研究テーマの決定にも、入試での合格にも、入学後の伸び方にも関係してくるのです。
大学に入る前に、大学0年生として接すること。
5年後の将来を見据えた知性や人間性、創造性につながる思考方法をインストールすること。
Alternative Academy®︎ではこれらを前提としたサポートを行っています。
短期的な幸福(大学合格)で満足したい方には、おそらく向いておりませんので、他塾をご検討ください。
次回は、Q31-35にお答えします!
Alternative Academy®︎
代表・河合雄介
この記事を読んでくださった受験生・保護者・関係者の皆様にとって、
受験本番までの時間が最も長く残っている日は、今日です。
「総合型選抜、何から手をつけていいかわからない…」
「書類の添削ってどこの塾も同じですか?」
「学校の先生との面接練習だけで合格できますか?」
様々なお悩みや心配事があるはずです。
まずは一度、Alternative Academy®︎の無料カウンセリングを受けていただき、最適な準備をご検討いただければと思います。皆様の決断を先導&後押しできる準備を整え、サポートでお待ちしています!
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